◆「老後」も結構お金がかかる まず確認しておきたいことは、「老後」とはいっても生活していかなければならないのは現役時代と一緒で、それには結構お金がかかるということです。それでいて収入は現役のときより少なくなるのが一般ですし、ご質問にある通り、公的年金もこれから先どうなるか不透明なところもありますから、備えがなければ不安になるのはもっともです。
◆平均的収入では「赤字」が出る 総務省「家計調査年報」平成21年によると世帯主が60歳以上の無職・二人暮らし以上の世帯では、およそ22万円の収入があるのが平均です。これに対して、税・社会保険料に生活費を合わせた支出合計の平均は28万円近くにもなります。つまり、夫婦がともに無事公的年金を受け取れたとしても、毎月6万円ほどの赤字となってしまうのです。
◆不足分をどう埋めるか ですから、この不足分を埋める必要があります。あるいは、旅行なども楽しみたいと思うなら、それ以上の収入が必要になります。収支のギャップを埋める方法の一つが私的年金と呼ばれるもので、銀行や保険会社が取り扱っています。受け取り方によって何種類かに分かれ、契約によってリスクも異なってきます。ご検討の際の材料にしてみてはいかがでしょうか。
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